兵馬俑はなぜ「世界第八大奇跡」と呼ばれるのか?

兵馬俑はなぜ「世界第八大奇跡」と呼ばれるのか?

中国の陝西省・西安の外れにある兵馬俑(へいばよう)は、秦の始皇帝のお墓に添えられた地下の軍隊で、「世界第八大奇跡」とも言われています。

1. 「世界第八大奇跡」という言い方のはじまり

「世界第八大奇跡」という表現は、1978年にフランスのジャック・シラクさん(当時はパリ市長で、後に大統領になった人)が兵馬俑を見学したときに感動して言った言葉から広まりました。

「世界には七つの不思議があるけど、これは間違いなく第八の奇跡だ!」

この一言が世界中のニュースで取り上げられ、それ以来、兵馬俑は「世界第八大奇跡」として知られるようになったのです。

2. 昔の「世界七大奇跡」と比べるとどうなのか

昔ギリシャで選ばれた「世界七大奇跡」のうち、今も残っているのはエジプトのギザの大ピラミッドだけですが、兵馬俑はそれと比べても引けを取らないくらいすごいものです。たとえば、全体の広さは3つの穴で約2万平方メートルもあり、およそ8,000体以上もの土でできた兵士や馬、戦車が並んでいて、実際にいた秦の軍隊をそのまま再現しているため、紀元前3世紀の技術を考えるととても驚くべき成果です。

3. 歴史的な意味と文化財としてのすごさ

■ なぜこんなものを作ったのか

始皇帝は死んだ後も自分の力を守るために、地下の宮殿を守る軍隊として兵馬俑を作らせました。これは、昔のように人を生きたまま埋めるやり方をやめて、代わりに土の人形を使うという、より人間らしい考え方に変わった証拠でもあります。

■ どれだけ細かく作られているか

兵士の顔は一つひとつ違っており、表情や髪の形、よろいの細かい部分まで丁寧に作られていて、身長も実際の人と同じくらいの180cm以上あり、とてもリアルに感じられます。それに加えて、青銅でできた武器や戦車も非常に精巧で、同じ時代の他の国と比べてもその技術力は抜きん出ています。

4. 世界での評価とユネスコの認定

1987年には「始皇帝陵と兵馬俑の穴」としてユネスコの世界文化遺産に登録され、毎年数百万人もの人が見学に訪れています。日本とも関係が深く、1983年には大阪で初めて海外展示が行われ、大きな話題になりましたが、そのとき一部が壊れる事件も起きています。

まとめ

兵馬俑はただ古い物が見つかったというだけでなく、古代中国の政治や軍事、芸術、技術が合わさった「人類みんなの宝物」として、今も世界中で大切にされています。