
中原は中国文明が生まれた場所で、昔からたくさんの国がこのあたりに首都をつくってきました。
中原ってどこ?
「中原」といえば、だいたい黄河の中ほどから下流にかけての地域、特に今の河南省を中心としたところを指します。ここは古くから政治や経済、文化の中心地で、多くの政権がこの地を首都に選びました。
中原に都を建てた主な王朝
次に挙げる王朝は、中原(主に洛陽・開封・鄭州周辺)に首都を置いていた代表的なものです。
1. 夏朝(紀元前2070年頃~紀元前1600年頃)
陽城(今の河南省登封市の近く)を都にしたとされ、伝説上では中国で最も古い国ですが、二里頭遺跡がその存在を示している可能性があります。
2. 商朝(紀元前1600年頃~紀元前1046年)
亳(今の河南省商丘市)や殷(今の河南省安陽市)を都にしていて、甲骨文字という初期の漢字が見つかっており、これが文字の始まりと考えられています。
3. 東周(紀元前770年~紀元前256年)
西周が鎬京(西安)から東の洛邑(今の河南省洛陽市)に移ったことで始まり、ここを拠点にした時代です。
4. 東漢(25年~220年)
洛陽を都にしており、光武帝が漢の国をもう一度立て直したもので、後漢とも呼ばれます。
5. 曹魏(220年~265年)
三国時代の一つで、曹操の息子である曹丕が洛陽に都を置いて国を興しました。
6. 西晋(265年~316年)
洛陽を都として三国をまとめましたが、永嘉の乱によって短い期間で終わりました。
7. 北魏(後期:386年~534年)
もとは平城に都がありましたが、孝文帝が漢風のやり方を取り入れるために洛陽に移しました。
8. 隋朝(581年~618年)
正式な都は長安でしたが、洛陽を東都として大切に使い、大運河を整備したことで中原の重要性が高まりました。
9. 唐朝(618年~907年)
長安が本拠地でしたが、洛陽も東都として使われ、武則天の時代には「神都」として実質的な首都になりました。
10. 後梁・後唐・後晋・後漢・後周(五代十国時代)
この時代の多くの国が開封か洛陽を都にしていて、短期間で次々と政権が変わっています。
11. 北宋(960年~1127年)
東京開封府(今の河南省開封市)を都にしており、経済や文化がとても発展し、中原を本拠地にした最後の大きな統一国家です。
12. 金(1115年~1234年)
北宋が滅んだあと、1214年から開封を南京開封府としてしばらくの間、首都にしました。
なぜ中原に都が集中したのか?
中原は黄河のそばにあるため土がとてもよく、農業に適していて多くの人が住めました。また、東西や南北の道が交わる交通の要所でもあり、さらに「中原=中国の中心」という考えがあったため、ここに都を置くことで国が正しく認められやすかったのです。








