桃園結義の誓詞の具体的な内容は何ですか?

桃園結義の誓詞の具体的な内容は何ですか?

中国の有名な小説『三国志演義』の第一回に「桃園の誓い」と呼ばれる話が出てきて、織田屋敷の裏にある桃の花が咲く庭で、リーダーになる劉玄徳と強い武将の関雲長・張翼徳の三人が血のつながりを超えた絆を固め、このお話は後の時代の創作にとても大きな影響を与え続けました。

約束の漢文の文章

羅貫中が書いた小説の中に載っている言葉をそのまま書きます。

念劉備、張飛、関羽、雖異姓、既結為兄弟、則同心協力、救困扶危、報国安民、不求同年同月同日生、只願同年同月同日死。皇天后土、実聞此言。背義忘恩、天人共戮。

今の日本語に直した翻訳

前に出した漢文を分かりやすい言葉に直すと次のようになります。

私たち三人は名字は違うけれど、もう義理の親子や兄弟になったので、力を合わせて苦しい人たちを助け、国に忠誠を尽くして人々を安心させたいと思い、生まれた日が同じであることは望まないけど、死ぬ時だけは同じでありたいと願い、天の神様と地の神様はこの言葉をしっかり聞いてくださいし、もし約束を破って恩を忘れるようなことがあれば、人も神様も一緒に罰を下してください。

四つの部分に分けた詳しい説明

この文章は下の四つの要素でできています。

一つ目:本当の家族ではない兄弟だと伝えること

「名字は違うけれど兄弟だ」と宣言することで、血のつながりを超えた強い絆を作っていて、昔の社会ではこうした本当の家族ではない関係も、実際の家族と同じくらい大切なものでした。

二つ目:みんなのための目標を共有すること

ただの個人的な友情ではないところが特徴的で、「苦しんでいる人を助けて、国に報いて人々を安定させる」という政治的な目標を掲げることで、その辺の悪い集団とは違う正しい立場を手に入れています。

三つ目:運命を共にする覚悟

「生まれた日を揃えることは求めないで、死ぬ時を同じにしたい」という言葉が一番有名で、この表現は後に来る関羽の悲しい死や、復讐のために戦う夷陵の戦いへの強い伏線として働いています。

四つ目:神様に保証してもらうこと

天地の神様に証人になってもらい、約束を破ったら罰を受けることを伝えていて、これは昔の中国の約束の儀式でよく使われる終わり方で、誓いが絶対に破られないことを強調する役割を持っています。

歴史の確認:作り話であるという事実

気を付けるべきなのは、この場面が完全に作ったお話だということで、陳寿がまとめた正史『三国志』の関羽伝には「寝食を共にして愛情は父子のようだ」と書いてあるだけで、桃の木の下で儀式をしたという記述は全くありません。

元代のお話の資料『三国志平話』や民間の言い伝えを材料にして、明代に羅貫中が芸術的に作り直した結果、今の形に完成したと考えられています。

まとめ

この約束の文章は、義理や忠誠、生死に対する考え方や天命といった東アジアの価値観をぎゅっと詰めた名文で、作り話ではあるけれど、何百年も人々の心を掴み続けてきた心の支えとしての地位は変わりません。